FXトレンド指標のMACDは一般的に(マックディー)、もしくは(エム・エー・シー・ディー)といわれ、「Moving Average Convergence / DivergenceTrading Method」の頭文字で、為替相場での移動平均・収束・拡散・トレーディング手法ということになります。
MACDはテクニカル指標の中でも「オシレーター系」といわれる指標になります。
FXトレンド指標のMACD指標では指数平滑移動平均線のEMA(Exponential Moving Average)が使われています。
平滑移動平均は直近の数値にウエイトをかけ、データが古くなるほどウエイトが減少するように設定されているもので、単純な移動平均よりも古いデータと直近のデータの比重が同じという状況が避けられるのが大きな特徴といえるのです。
MACDのサインの読み方
FXトレンド指標のMACDのサインの読み方としては、MACDとシグナルのゴールデンクロス、デッドクロスが有効とされています。
通常MACDのほうがシグナルよりも早く動くことになりますので、MACDがシグナルを下から上へ動いた場合には買いのシグナルとされていますし、逆に上から下へクロスすることになれば売りシグナルということになるのです。
FXトレンド指標のMACDではゼロの線を基点として利用していく方法もあります。
これはMACDとシグナルの2本の線がゼロの線を上回るかどうかで上昇トレンドがあるかどうかを確認するという方法になります。
買いシグナルが出現していて2本の線がゼロよりも上回れば、より買いトレンドが確実になるといった使い方で、逆に売りトレンドに使うことも可能となります。
MACDのダマシのパターンとは
MACDは移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスと同じように頻繁にダマシが発生します。
これは短期ですと特に売買シグナルとしての精度が下がってしまうことになるため、ダマシにあう確率が高くなってしまうのです。
典型的なMACDのダマシのパターンとは、短期でゴールデンクロスやデッドクロスがでて売買してしまうとその方向に動かないというのがもっとも多くなります。
これを防ぐためにはMACDの期間設定をできるだけ長くするという対処法がありますが、期間を長くすると結果的に反応が鈍くなるためサインがよくわからなくなるという根本的な問題に直面することになってしまいます。
また、オシレータ系以外のほかのテクニカル指標と組み合わせて使うというのもダマシにひっかからないための有効な手法ということになります。
こうしたテクニカル指標はすべからく、うまく利用できないタイミングが発生するものです。
したがって売りや買いのサインが出たときには注意深く他の指標でもダブルチェックしてみることと、万が一のために浅くストップロスをおいて売買するといった用心深さが必要となります。
あまり怖がってばかりいますと結局売買機会を減らしてしまいかねませんので、そのあたりの調整度合いというものがとても重要になってきますが、一つの指標としては参考になるものなのです。