FXチャートにはいくつかの種類があり、その中で最も活用されていて目にする機会が多いのが、ローソク足です。
為替相場を示す表でのローソク足とは、太目の棒の上下から細い棒が出ている、一見ローソクのように見えるグラフのことです。
この太目の棒の一番下の部分は、その日あるいはその週や月などで最初に売買取引がおこなわれた時の通貨価格を示しています。
ローソクでの棒の一番上の部分は、最後に売買取引がおこなわれた時の価格です。
一方、細い棒の一番下の部分は、同じくその日や週や月におこなわれた取引における最安値を、一番上の部分は最高値を示しています。
つまりチャートでのローソク足を見れば、期間内の取引における為替相場の流れが簡単にわかるのです。
たとえば1時間ごとに1日分である24本のローソク足が表示されているグラフの場合、何時にどのくらい相場が上がって、何時に下がりはじめたということが一目でわかります。
そしてそれを何日分も並べて見てみると、毎日何時くらいに相場がよく上がるのか、落ち込むのかということまで読み取ることができます。
ローソク足の見方を正しく把握して研究すれば、為替相場の動きを知り、今後のFX取引に役立てることができます。
為替相場の変動を表す、ローソク足の研究次第で、FXでどのくらい稼げるかが決まるといっても過言ではありません。
実際にFXに本気で取り組んでいる人の多くが、このローソク足におけるFXチャートを頼りにしています。ですからテレビのFXに関するニュースやインターネットのFX情報サイトなどでも、為替相場の変動を表す為にこのローソク足が多く登場しているわけです。
さらにこのローソク足には、様々な形のパターンがいくつもあります。
ローソク足の大陽線・大陰線
為替チャートにおいてローソク足の種類を見極めることもまた、為替相場を読むために必要なことです。
ローソク足の種類は、大きく分けると「陽線」と「陰線」の2種類あります。
それぞれ始値より終値が高くなったか低くなったかを示しています。
陽線の場合は始値よりも終値が高く、陰線の場合はその逆で、始値よりも終値が低くあることを表しています。
陽線と陰線とは、ローソク足の太い棒の部分の色を、白・黒、もしくは赤・青など2種類に分けることで区別されています。
さらにこの陽線と陰線とは、それぞれにおいて種類が細かく分類されています。
たとえば「大陽線」と呼ばれている陽線は、太い棒が長く、細い棒が短い陽線のことです。
これはこの通貨を購入したい人が多くいる状態を示しています。つまりこの後で相場が大きく上がる可能性が高く、通貨の売り時であるということです。
逆に陰線が長い状態を「大陰線」と言い、これは売りたい人が多くいることを示しています。
つまり売る人が殺到することにより相場が大きく下がる可能性があるということです。
ローソク足の種類
この他にもローソク足には、「小陽線」や「小陰線」、「上影陽線」や「下影陽線」、「上影陰線」や「下影陰線」など、いくつもの種類があります。
小陽線
為替相場が強い先安感であることを示すローソク足です。
ヒゲが上に付くか、下に付くかなどで意味が変わってきます。FX取引で投資家が迷っている状態である場合が多いです。
小陰線
実体、上下のヒゲが短いローソク足となります。
基本的に弱い持ち合い状態であることが推測でき、調整局面を迎えている可能性が考えられます。
上影陽線
相場が、反落する可能性があります。
下影陽線
底値圏でこの形がでれば、反騰(はんとう)の可能性が高く、買い時といわれています。
上影陰線
天井圏でのこの形は、上影陽線より強い反落の可能性を表しています。
下影陰線
底値圏でこの形がでれば、反騰(はんとう)の可能性が高く、買い時といわれています。
これらのローソク足の見方を学び、為替チャートを見ながらそのローソク足がどの種類に分類されるものであるのかを理解することができるようになれば、FXで大きな収入を得る可能性が高くなります。