FX取引で売買をする際に、そのタイミングを決めるために参考になるのがチャートとされています。
FXチャートとは、過去の為替レートの値動きを、その通貨価格や時間を軸としてグラフにしたものです。このグラフは、FX口座を開設したFX取引会社のホームページなどで見ることができます。他にも様々なサイトなどで情報提供していますので、是非ご活用ください。
FXチャートでは為替レートの動きを、数字だけではなくてグラフで見ることができるので、為替相場の流れを一目で見ることができます。
またFXチャートによってこれからの為替の値動きを予測することができるので、通貨売買の取引タイミングを決めることもできます。
FXチャートの種類・特徴
FXチャートには様々な種類・特徴があります。
FXチャートの中でも一般的なのは「ローソク足」を使ったものです。
このローソク足を使ったFXチャートは、目動きをわかりやすくするためにローソクの足を使って表したものとなっています。
そのローソクの足の形状から1日の始値・終値や高値・安値を知ることができるのです。
為替変動の1日の値動きを1本のロウソクで表す「日足」の他に、分単位で表すことができる「分足」、この他には月単位で表すことができる「月足」や年単位で表すことができる「年足」などがあります。
もう一つのFXチャートの種類として、「バーチャート」があります。
FXでバーチャートとは、一般的に棒グラフのことを指します。
FXで各項目の大きさを比較する際に用いられるものです。バーチャートのバーは「足」と呼ばれています。
バーチャートの種類は大きく分けて4種類あります。
グループ・バーチャート
為替相場において同じ項目の様々な局面を比較する際に使います。
細分バーチャート
為替相場において全体の構成比なども含め比較をする際に使います。
スライド状バーチャート
相場変動において2つの要素が異なる構成比を示す場合などや、2つの要素の相関関係を示す際に使用します。
偏差バーチャート
利益がでた方と損益がでた方、利益がプラス・マイナスなど相違点を明確に示す際に使用します。偏差値を元に為替を見ていきます。
さらにFXチャートの種類として「折れ線足」があります。
FXでの折れ線足とは、一般的な折れ線グラフのように、終値を1本の折れ線によって表したものです。
折れ線足の特徴としては、為替相場の値動きの変動を直線的に理解できるということがあげられます。
FXチャートでローソク足の見方
FXチャートでのローソク足には大きく分けて2種類の線があります。
それは「陽線」と「陰線」でこれらの二つの線は色分けがされています。
陽線とは為替相場が始値よりも終値の方が高かった場合のロウソク足のことをいいます。
陰線とは為替相場が始値よりも終値の方が安かった場合のロウソク足のことをいいます。
またこのときに始値や終値から上と下に伸びた線のことを「ヒゲ」と呼んでいます。
このヒゲによりローソク足の形や、ローソク足同士を結んで補助線を書くことで、今後の為替相場の値動きの予想をすることができます。
このようにチャートの分析にはいろいろな方法があります。
ローソク足の種類・特徴
ローソク足の種類をいくつかあげてみると、「陽の丸坊主」は白い柱だけで上下のヒゲがない状態のことをいいます。
この状態ではその通貨を買いたい人がたくさんいて、今後も為替レートが上がりやすくなっています。
「小陽線」とは白い柱が短い状態のことです。
この状態は始値よりも為替レートが上昇していますが、買いたい人と売りたい人が迷っている状態を表しています。
基本的に為替相場でも「強もち合い」といわれる状態です。これは今後為替レートは上がりやすくなっています。
「陰の丸坊主」は黒い柱のみで上下のヒゲがない状態です。
この為替の状態では売りたい人がたくさんいて、今後は為替レートが下がりやすくなっています。
「小陰線」は黒い柱が短い状態のことです。
この状態では始値よりも終値のレートが下がったけれど、買いたい人と売りたい人が迷っている状態を表しています。今後は為替レートが下がりやすい状態となっています。
FXテクニカル分析を活用する
この他に、FXではチャートを見るだけではなく、過去の為替相場の動きに注目して、今後の為替の動きを予測するという方法もあります。
この予測のことをFXでの「テクニカル分析」といいます。