FXのポイント&フィギュアとはパソコン等のコンピュータやインターネットが無かった時代から使われてきたテクニカル分析手法の1つです。欧米などのテクニカルアナリストや、機関投資家等では一般的なテクニカルチャートです。
このテクニカル指標である、ポイント&フィギュアは為替相場があらかじめ決められた値幅以上に値上がりもしくは値下がりしませんと印を書き込みをしないものとなっており、値幅が動かないと膠着状態でこの形は変化しないことになります。
ポイント&フィギュアは値上がりを×、値下がりを〇といった形で記入していくことでデータ化されます。グラフ用紙等のマス目の中に〇や×を記入していくという単純な方法です。
この記載方法でいきますとポイント&フィギュアの特徴として同じ列の中に×と〇は同時には存在しません。必ず交互に記入されることになるのです。
ポイント&フィギュアは時間軸等を気にせず、「値動き」のみを視覚化しているため、非常に簡素化されていて、好き嫌いの分かれる所です。
ポイント&フィギュアの活用法
×列から〇列に移動するということは相場が下落を示すことになり、〇から×へ移動すると上昇ということになります。こうした動きを見ることにより為替相場が反転したかどうかを見極めることに使っていくのです。
これがポイント&フィギュアの活用法の基本となります。
テクニカルチャートでローソク足を見ると、「下ヒゲ」や「上ヒゲ」などで為替相場の転換を予測できるサインがありますが、ポイント&フィギュアのテクニカルチャートでは売買シグナルのパターンとして「前回の高値を上回ったら買いのサイン」、「前回の安値を下回ったら売りのサイン」といったものがあります。
また、印(〇や×)が同じところで止まっている列が多ければ多いほど、上や下に抜ける確率が高いことから、この値を越えるとトレンド転換点と判断できます。
一般的には3枠転換といわれ、〇でも×でも3枠動くことで転換がされたとみなされるのが通常の考え方となっています。
ポイント&フィギュアのパターン
ポイント&フィギュアで〇と×のサインを見ていると「買いサイン」と「売りサイン」が現れます。
これらのサインを見極める為にポイント&フィギュアの3種類の分析方法をご紹介します。
ポイント&フィギュアでの分析には「パターン分析」「トレンド分析」「カウンティング分析」が存在します。
ポイント&フィギュアのパターン分析にはいくつかありますが代表例が「ダブルトップ」、「ダブルボトム」や「ペナント」といったパターンです。
ダブルトップ、ダブルボトムは直前の高値を抜いて上昇した時を買いサインとし、逆に直前の安値を下回ったときに売りサインとするものです。
ペナントでは持ち合いになった為替相場が三角ペナントを形成することになり、ポイント&フィギュア上でも同様の形が現れることになります。
この三角ペナントを上に抜ければ買いサインですし、下に抜ければ売りサインということになります。
次にトレンド分析ですが、これは45度線を利用していきます。
下落相場が終了し、上昇に転じているときには最安値の地点よりマス目に沿って45度線を上方に引くようにします。
相場がこの線より上にいる場合には「強気」と判断し、逆に下落相場に転じているときは最高値の地点から同様に45度線を下方に引きます。
そしてこの線の下にいる間は基本的に「弱気」と判断するのです。
カウンティング分析は、目標値を算出するときに利用します。
「垂直カウンティング」と「水平カウンティング」がありますが、垂直カウンティングは安値や高値のポイントから売買のポイントがでた箇所までのマス目の数を売買ポイントに加えてみるというもです。
水平カウンティングは持ち合い状態を離れたときに為替の目標値を計算するのに使います。この手法は昔から使われているため機械を使わない有効な手段として今でも利用者が多いものとなっています。