FXテクニカル分析でのDMIとは、同じくFXテクニカル指標のRSIを開発したワイルダーという人が考えたオシレーター系のテクニカル指標のことです。
他のFX指標のRSIやストキャスティクスなどの逆張り系と比べるとあまりよく知られていません。
しかしトレンド系のテクニカル指標の欠点をカバーする際の順張り系指標として使うことができるのが大きな特徴となっています。
すなわちDMI指標はトレンドがあるのか無いのか、強いのか弱いのかなどを探ろうとするものであるということを理解しておくことが大切です。
DMIの見方
一般的にFXテクニカル指標のDMIは次のような構成指数で表されています。
「+DI」では上昇の大きさを表しています。
「-DI」では下降の大きさを表しています。
そして「ADX」ではトレンドの強さを表しています。
このようにFXテクニカル指標のDMIには見方があります。
DMIでの売買ポイント
FXチャートのDMIでの売買ポイントとは、次のようなことを覚えておくことが大切です。
まずはADXが為替相場のトレンドの強さを確認することができるということです。
例えばADXが継続的に右肩上がりになっているときは、トレンドが発生しているということになります。
トレンドの上昇と下降の区別が無くて上昇しているときには、またはトレンドが下降している時のどちらの場合でもADXは右肩上がりに上昇していくという特徴を持っています。
そして「DI」にはプラスとマイナスがあり、プラスは為替相場の終値の比較ではなくて、当日の高値と前日の高値の差が、前日の安値と当日の安値の差よりも大きいことを示しています。
マイナスの場合には、前日の安値と当日の安値の差が、前日の高値と当日の高値の差よりも大きいということを示しています。
従ってDMIでの売買ポイントとは、プラスのDIとマイナスのDIが交差したときなのです。
買いシグナルの時はどのような状態なのかというと、プラスのDIがマイナスのDIを下から突き抜けて、またADXがマイナスのDIを下から上に突き抜けたような状態です。
逆に売りシグナルの時にはどのような状態なのかというと、プラスのDIがマイナスのDIを下から突き抜けて、ADXがプラスのDIを下から上に突き抜けた状態のことです。
このようにDMIでは、売買ポイントは上昇と下降のトレンドが変化するときであると考えられます。
しかしDMIには注意点があります。それはADXが低下しているような状態の時には、プラスのDIとマイナスのDIが交差するということを何回も繰り返すことがあります。このような傾向があるので、このときにはDMIよりもオシレーター系テクニカル指標を活用するようにします。
為替レートをグラフ化したFXテクニカルチャートは、FXにとって欠かすことができません。従ってチャートは過去のレートをわかりやすく表示することが大切です。
FXテクニカル指標は使いやすいか、分析がしやすいのかどうかなどを考慮する事が大切です。